First part

平均年齢37.5歳といった“父親世代”の男性に熱く指示されているファッション雑誌『OCEANS(オーシャンズ)』『mono master (モノマスター)』ほか、さまざまな媒体でモデルとして活躍する三宅敬がクリエイティブディレクターを務めるブランド『A blends(エイブレンズ)』が、2019年1月18日にスタートする。

そして、ブランド初企画となるコラボアイテム「今欲しいビットローファー」を手掛けたのが、業界内・ユーザーから高い評価を得る話題のシューズブランド『CAMINANDO(カミナンド)』。

今回は、CAMINANDOのデザイナー兼代表であり、三宅との盟友でもある俣野純也さんをゲストに迎え、お互いのファッション観からライフスタイルまでを、たっぷりと語っていただいた。

A blendsとは…?

「国・人・文化・トレンド・カラー・素材・アイテムを、 フィーリングやタイミングで程よくBLENDした集合体の(A=AND)融和」をコンセプトとし、40代から50代のかっこいいおじさん──「イケおじ」のリアルを、三宅敬が考える「今着たいモノ」「これから着たいモノ」「この先ずっと着たいモノ」をメインアイテムに提案するファッションブランド。

三宅 敬(みやけ たかし)

1967年2月生まれ神奈川県川崎市出身。20歳でモデルデビュー。その後、約3年間アメリカ ニューヨークに留学し、アメリカ西海岸で古着の買い付けなどを経験。 33歳からは約10年にわたりインテリアショップ『モダニカ』にてマネージャーとして務め、 ミッドセンチュリー家具の造詣を深めた。 現在は事務所兼ショップ『58』にて、読谷山焼「北窯」の製品を販売。そのほかに自身のリメイクブランド「サードハンズ」をデザイン。2019年1月18日より、自身がクリエイティブディレクターとして立ち上げるブランド『A blends』を、満を持して展開する。

CAMINANDO(カミナンド)

俣野純也が代表を務める、国内企画のデザインをすべてメキシコで生産することにこだわったシューズブランド。2008年に設立され、国内外の名立たるブランドやショップとのコラボレーションも多く行っている。
2018年A/Wコレクションにてブランド設立10周年を迎えた。

今は、ユーザーがクリエイティビティーを
発信できるファッションリーダーを選ぶ時代

三宅:純ちゃん(俣野さん)は、今年で何歳になったんだっけ?

俣野:僕は47歳です。

三宅:僕が51歳だから、二人ともいつの間にかいい年齢だね。

俣野:ファッションとしては、いろいろ好きなモノをちゃんと買ってきた世代なんでしょうね。ある意味、一番我が強いというか(笑)。

三宅:一応「バブル世代」とも呼ばれているけど、当時僕らはまだぺーぺーで、バブルを知ってはいても、意外とオイシイ思いはしていない(笑)。

俣野:今みたいにネットもなかったから、情報を得る手段が少なかったぶん、欲しいアイテムを遮二無二なって探していました。

三宅:僕は、アメカジやDCブランドを通ってきているので……まあ、優雅で面白い時期を経験できたのかな? お金も簡単に稼げたし、“魔法のカード”で洋服を買いまくって……まさしく「ファッションにハマった世代」。ビームスとかユナイテッドアローズとかが人気が出てきた時代で、ファッション業界が賑やかしかったのもこのころだった。すごくよく覚えている。

俣野:過渡期というか、良くも悪くもファッションが細分化されていませんでした。最近はカテゴリーが増えすぎちゃって、そのひとつ一つが薄くなってきている。昔はもっとトレンドが濃かった。今は情報も溢れかえっているから、逆に“提案する側”のクリエイティビティーが重要になってきている。
表現を変えると「ユーザーがクリエイティビティーを発信できる人を選ぶ時代」。もちろん、三宅さんがそういったファッションリーダー的な資質を持つ、欠かせない一人であるのは言うまでもありません。ファッションだけではなくライフスタイルから性格まで、これらすべてを“見本”にできる希有な存在だと、僕はお世辞抜きに思っているので、ぜひとも一度、一緒にお仕事がしてみたかったわけです。

──50代のファッションリーダーって、いそうで案外いませんよね? LEONとかは微妙に違うというか…。

俣野:あれはあれでいいんですけど、いささか非現実的というか(笑)……それがLEON的世界観の個性ではあるんですが、僕はもっとリアルなライフスタイルを提案したい。それをできる50代の男性が、まさに三宅さんなんです。

──ズバリ三宅さんの魅力とは?

俣野:とにかくナチュラル。笑顔からさり気ない仕草まで……。単にカッコをつけるだけなら、どのモデルさんでも得意とするところですけど、「ナチュラルな笑顔」は演技ではできません。また、そういう普段着的な一面に周囲の人たちは惹かれていくのではないでしょうか。

三宅:40代の後半あたりから、なんとなくこれまで背負ってきた、さまざまな箍(たが)は取れ、自然体になれた気がする……。少し肩肘張るのがかっこ悪く見えてきたというか(笑)。

俣野:そうそう! 三宅さんって、いい意味で“天然”じゃないですか(笑)。今のアラフィフの男性って、LEON的なファッションでガチガチに固めて結局は若い女性のカモになっちゃう人か、諦めてしまっている人の二極化が進んでいる。だから、そこにこれまでにない「ナチュラル=天然」の新風を三宅さんには吹かせてもらいたいんです。

頭の先からパンツまでを
ビシッとキメていても、
足元がダメならすべてが台無しに…

俣野:結局、男女問わずファッションが好きな人は、どこかで必ず異性の目を気にしているわけでしょ? でも、そういった「モテたい」という願望は、誰もが「デートがしたい」だとか「あわよくばお持ち帰りしたい」だとか、直接的なものばかりだとはかぎらない。「かっこいい」「お洒落」「いつも素敵だよね」……と周囲から、女性からも男性からも褒めてもらえること、それも一種の「モテる」だと僕は考えています。

三宅:奥さんにしたって、自分のダンナさんが他の女性友だちから「かっこいいわよね」って言われたら、決して悪い気はしないはずだしね。これはもう“浮気”とは別次元の話で……(笑)。

──アラフィフの男性が周囲から「かっこいい」と憧れてもらうには、ファッションのどういう部分に気を使うべきなのでしょう?

俣野:芸能人のように、完璧にスタイリングされ尽くしたファッションはたしかに素敵だけど、あまりに非現実すぎて、おいそれと真似できないじゃないですか。いっぽう、三宅さんがこれから自身のブランドで表現していくことは「リアル」、つまり誰しもが真似しやすい、真似したくなるスタイルだと思う。
たとえば、僕のカミナンドと三宅さんのエイブレンズとのコラボアイテム第一弾であるヒョウ柄、レオパードのローファー。一見派手ですけど、じつはどんな洋服にもなかり合わせやすい。

三宅:女性でもヒョウ柄のパンプスはとてもエレガンス、上品に履きこなせるんだよね。ましてや今、ファッション業界はユニセックス・リミックスの時代──だから、男の足元にもセクシーを彩ってみたかった。素足でさり気なく履いて、そのうえにはジーンズってラフなコーデがかっこいいんじゃないか……と。足元さえ気を使ったら、あとはそれなりでもお洒落に見えるから。

俣野:三宅さんがおっしゃるとおり、ファッションにおいて靴はもっとも重要なアイテムで、いくら頭の先からパンツまでをビシッとキメていても、足元がダメならすべてが台無しになっちゃう(笑)。

三宅:そもそも僕は、純ちゃんと知り合う前からカミナンドのファンだったの。とくに衝撃的だったのはスタッツが打ち付けてあるローファーで、初めて見たときから「なんてパンクなんだ」と一目惚れ! 今回のヒョウ柄ローファーも「コンサバとアバンギャルドの融合」という観点からすると、コンセプトは似ているのかもしれない。
5年ほど前の話かな? 僕がね、ニューヨークのとある展示会で出店をしていたとき、たまたまカミナンドさんが向かいのブースで出店していて……。そこで純ちゃんに「スタッツ入りのローファー持っていますよ」と声をかけたの。すると「いつか一緒にコラボしたいね」……ってとこまでどんどんと意気投合し、ようやく実現にこぎつけることができた。ホントうれしい!

俣野:今のトレンドはスニーカーが全盛だけど、近い将来、ビットローファーの時代がまた来ます。実際、早い人はすでにローファーに目をつけている。プレーントゥーほどごっつくなくてスリッポンなので、スニーカー同様、楽で履きやすい。しかもフォーマルにだって充分に対応できて……。

三宅:レディース感覚で、ザックリと合わせてほしい。春先にジャケットを着てデニムにヒョウ柄! これまでは足元に持ってきたのはスニーカーだったかな、コンバースだったのかな……ってところをホンのちょっぴりお洒落にするだけで印象はガラッと変わる。
全身ファストファッションでも全然大丈夫。完璧にマッチする。それは間違いない。ヒョウ柄のローファーって、おじさんには一見、ハードルが高そうだけど、履いてみたら、絶対シックにまとまるから。

to be continued

日本を代表するシューズブランド「CAMINANDO」とA blendsがブランド初となるコラボレーションアイテムとして完全別注したビットローファー。上品なスウェードアッパーにブランドディレクター三宅がこだわりぬいたレオパード柄が映えるビットローファーはA blendsならではの程よいブレンド感が表現された一品です。 <CAMINANDO>2008年に誕生した日本のシューズブランド。国内企画のデザインを全てメキシコでの生産にこだわり製造し、現在はNYとLAにショールームを構えてワールドワイドに展開。国内外の名立たるブランドやショップとのコラボレーションを行う国内有数のシューズブランドです。


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レオパード ビットローファー
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